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対象製品であるリチウム電池のトータルロジコストの大半を占める海上コンテナ輸送の最大積載化(33%向上)を目標とし、包装容積の縮小、すなわち緩衝材の厚みを極限まで縮小することを目指した。特に、電池つま面にある脆弱突起と段ボール箱内面間の隙間を19ミリ(緩衝距離46ミリ)まで縮小することにより、輸送品質を確保した上で、輸送コストと輸送CO2排出量のそれぞれ25%を削減した。
また、包装容積を縮小させながらも耐久性を維持するため、同社は「硬さ」と「緩衝性」の2点を重視した。高さ1.2メートルからの自由落下試験を行い、「硬さ」では脆弱突起部の底付き回避を、「緩衝性」では電池筺体のクラック等の損傷回避を可能にする、100%リサイクルEPS(発泡スチロール)を使用した緩衝材の開発設計に取り組んだことで、欧米などで用いられる「包装廃棄物の特定重金属規制」に準拠した100%リサイクルEPS包装の第2弾が実現した。
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