*11:04JST サンフロ不動産 Research Memo(4):既存不動産活用と流通への取り組み通し顧客の資産価値最大化実現(2) ■サンフロンティア不動産<8934>の事業概要

3. ホテル・観光事業
ホテル・観光事業では、「ホテル運営」「ホテル開発・再生・販売」「地域創生事業」を手掛けている。

「ホテル運営」は「心温かい楽しいホテル」をテーマに、地域の文化と歴史を大切にした、上質で心地よいプライベート感のあるホテルを目指している。「HIYORI HOTELS & RESORTS」のブランド展開により、「BUDGET」「ECONOMY」「UPPER MIDDLE」「UPPER」「LUXURY」にクラス分けし、2,476室を運営している(2023年11月現在)。

「ホテル開発・再生・販売」は、自社開発によるホテル建設、自社ブランドによる既存ホテルのリニューアルといったホテルの最有効活用を企画・提案している。ホテル開発では、顧客が所有する不動産を同社グループが購入し、ホテル建設・運営を行う事業方式や、既存ホテルを購入し同社グループでリニューアル・運営を行う事業方式がある。その他にも、建物賃貸借開発方式や土地賃貸借開発方式、他社運営によるホテル保有事業がある。ホテル再生では、顧客視点の付加価値の創出により高収益ホテルへの再生を行っている。再生工事は、企画立案、建築デザイン、資材調達、工程進捗、引渡しまで、すべて一括して同社グループが行うことで、細部に拘り、使いやすく清潔感のある高品質な不動産に改修可能となっている。ホテルの再生には建物だけではなく運営面での再生も重要である。ホテルに従事するスタッフと併走して再生に向けた取り組みを行っている。

「地域創生事業」は、その地域ならではの魅力や特長をテーマにした事業に取り組んでいる。同事業の背景には、日本が誇る魅力(文化・歴史・自然・食事・温泉・おもてなしなど)に魅了される訪日外国人旅行者の急増があり、創業者の出身地でもある佐渡島より事業を開始した。佐渡島では観光産業を軸に地域創生を進めており、既に100人を超える雇用を創出した。例えば2023年は、「たびのホテルlive 佐渡」の運営開始(6月)、「しま夢ジャズ・イン・佐渡2023」(8月)や「2023佐渡国際トライアスロン大会」(9月)への協賛などを通じて、地元の生活者と一緒になった地域創生に継続的に取り組んでいる。また、同7月には、山形県酒田市との間で「地域振興に向けた連携協定」を締結し、両者で連携を図りながら、ホテルの建設計画を基軸にした地域の振興及び活性化をさらに推進することを発表した。

4. その他事業
その他事業では、「海外事業」「建設事業」を手掛けている。

「海外事業」は、成長が期待できる東南アジアへ進出し、日本の高度な施工技術によるマンション・住宅等を中心とした不動産開発事業を展開している。都市型高層分譲マンション事業では、ベトナム中部に位置するダナン市において高層分譲マンションの開発・販売、運営を行っている。

「建設事業」は、事業用ビルのリニューアル企画や修繕・改修工事、内装仕上工事及び電気通信工事等を行っている。ビル空間や外観・エントランスのリニューアルをプロデュース、入居テナントにとって魅力的で使いやすい空間を創造することによりテナントの満足度を高め、オーナーが保有するビルの競争力や資産価値の向上につなげている。現状分析・コンサルティング・デザインから設計・施工までをワンストップで提供することで、高い品質とコスト効率を実現している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 サンフロ不動産 Research Memo(4):既存不動産活用と流通への取り組み通し顧客の資産価値最大化実現(2)