*12:41JST アクシスC Research Memo(1):2023年3月に新規上場した「課題解決と価値創造のパートナー」 ■要約

アクシスコンサルティング<9344>は、ハイエンド人材(企業や社会の課題解決・価値創造を推進する高レベルな専門性と能力を持つ人材)の正社員採用サービスを軸としたエージェント企業である。20年以上のキャリアを持ち、2023年3月に東京証券取引所(以下、東証)グロース市場へ新規上場した。創業以来、「人的資本の最大化・最適化・再配置」を標榜し、人材を資本として捉えたヒューマンキャピタル事業を展開している。あらゆる企業や組織の「課題解決と価値創造のパートナー」として寄り添い、一人ひとりに柔軟な働き方や自律的なキャリア形成、活躍の場の広がりを提供している。企業側は正社員採用サービスだけではなく、経営・事業課題に応じてフリーコンサルタントの活用・スポットコンサルを利用することができる。人材側から見れば、転職・独立・副業という点から同社のサービスを利用することができる。

1. 2023年6月期連結業績の概要
2023年6月期の連結業績は、売上高で前期比23. 6%増の4,342百万円、営業利益で同34.5%増の673百万円、経常利益で同30.6%増の644百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同28.9%増の418百万円と増収増益となった。同社事業の柱である人材紹介において、顧客のコンサルティングファームからの採用需要が引き続き好調であったことや、高年収である上位レイヤー※の需要が高かったことなどが増収増益の要因として挙げられる。

※会社などの組織はトップを頂点に社員を底辺とするピラミッド構造になっており、トップから末端まで階層を作っている。その階層をレイヤーと捉え、階層の上位の層、たとえば部課長クラスが上位レイヤーである。


2. 2024年6月期連結業績の見通し
2024年6月期の連結業績は、売上高で前期比18.0%増の5,123百万円、営業利益で同20.0%増の808百万円、経常利益で同25.2%増の806百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同16.5%増の487百万円と引き続き増収増益を見込んでいる。コンサルティングファーム全体の需要としては、一部採用抑制の動きが見られるものの、ハイエンド人材の需要は手堅く、堅調である。一部採用抑制に関しては、上期は他企業のリカバリーで補うとし、下期は上位レイヤーの需要を広く取り込むことで、業績拡大を図る方針である。

■Key Points
・2023年6月期連結業績の売上高は前期比23.6%増の大幅な増収
・2024年6月期連結業績は売上高で前期比18.0%増の5,123百万円を見込む
・上位レイヤーのハイエンド人材で、顧客ニーズに対応

(執筆:フィスコ客員アナリスト 清野克純)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 アクシスC Research Memo(1):2023年3月に新規上場した「課題解決と価値創造のパートナー」