a) 「スマートヘルスケアプラットフォーム」 スカラコミュニケーションズ、大塚製薬(株)、損害保険ジャパン(株)の3社で、ヘルスケア領域における「スマートヘルスケアプラットフォーム」の開発を進めている。このヘルスケアサービスは、健康経営を目的とし、従業員のデータを活用し、日常の生活スタイルから健康増進を行い、社員の健康をサポートするもの。自身の生活習慣(睡眠時間、運動時間等)、体の状態(体重等)などの基礎情報から、個別化された健康サポートを促し、健康の維持・増進を図るためのサービスとなる。既に多くの使用実績を積み重ね、2024年本格的なサービス提供の開始を検討している。同社はシステム、アプリの開発・運営を行い、月額利用料を売上として計上する。
b) 「U-メディカルサポート」 畜産DXとして、デザミス(株)、三井住友海上火災保険(株)と共同で、牛の遠隔診療や電子カルテ、指示書作成等の機能を備えた総合診療サポートツール「U-メディカルサポート」を開発、2023年1月より提供を開始している。デザミスが開発した牛の行動モニタリングシステム「U-motion(R)※1」を通じて牛の健康状態を把握し、異変を察知してすぐに獣医師が往診できない場合に、「U-メディカルサポート」を利用することで診断遅れによる牛の健康状態の悪化を防ぐ効果が期待されている。また、獣医師にとっても同ツールを利用することで業務負荷が軽減するといったメリットがある。国内で飼育されている乳用牛は約137万頭、このうち約10万頭で「U-motion(R)」が利用されており、デザミスを通じて「U-メディカルサポート」の拡販を進めていく。「U-メディカルサポート」は、獣医師が支払う月額利用料※2のうち一定比率を同社の売上として計上するため提供開始直後の業績寄与は少ないが、導入施設数の増加や横展開により安定収益源としての貢献が期待される。現在、契約件数は徐々に増えている状況だ。また、デザミスとは別のサービスの開発についても検討を進めている。