*12:02JST アクセル Research Memo(2):パチンコ・パチスロ機向けファブレス半導体から先端テクノロジーへ(1) ■事業概要

1. 会社概要
アクセル<6730>は遊技機器(パチンコ、パチスロ)に搭載される液晶ディスプレイに画像を映し出すグラフィックスLSI(以降、G-LSI)で市場シェアの約50%を握るトップメーカーで、製造は外部に委託し研究開発・販売戦略に特化するファブレスメーカーである。近年G-LSIに加え、遊技機器のコンテンツを格納するメモリモジュールの売上高も拡大しており、同社の主力製品となっている。業界シェアは約80%とほぼ独占状態となっている。その他の製品では、パチンコ・パチスロ機向けのLEDドライバのほか、建設機械や医療機器など組込み機器向けG-LSIの開発・販売を行っている。

また、パチンコ・パチスロ機向けG-LSIの開発で蓄積してきた開発力を生かして、AIソリューション等の新たな事業領域へ展開すべく、2019年5月にax(株)を子会社として設立した。axでは同年6月にソフトウェア開発を行うbitcraft(株)、同年8月に画像認識・処理技術の開発を行うモーションポートレート(株)を完全子会社化し、のちに吸収合併している。(bitcraftは同年10月、モーションポートレートは2020年12月)

また、2020年11月に、パチンコ・パチスロ機向け次世代メモリの開発販売を目的に富士通デバイス(株)(現、NVデバイス(株))と合弁で設立したaimRage(株)を、2022年3月期から連結対象子会社に加えている(出資比率85%)。富士通デバイスとは従来からパチンコ・パチスロ機向けメモリ製品に関する取引関係があったが、更なる次世代メモリモジュールの投入で更なるシェア拡大とビジネスの安定化を図るため、合弁会社を設立した。なお、2023年3月期末の連結従業員数は、前期末比10名増の126名、うち単体は3名増の95名となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 アクセル Research Memo(2):パチンコ・パチスロ機向けファブレス半導体から先端テクノロジーへ(1)