医療システム事業の売上収益は同104.9%増の93.44億円、営業利益は同173.8%増の19.93億円となった。医療分野では、新生PSPの医療情報クラウドサービス「NOBORI」の順調な受注が継続し、累積契約施設数は増加している。加えて、既存ユーザのサービス契約更新も取りこぼすことなく受注している。一方で、PHR(Personal Health Record)サービスの開発や、医療機関、AIベンチャー、外部企業との連携による共同開発等の新規事業への先行投資を継続し、順調に成果を上げている。旧PSPの医用画像管理システム(PACS)事業において、期初に計画していたクラウドへの移行が、当連結会計年度において期初想定よりも穏やかなスピードで進捗しているため、新生PSP全体の業績は、計画値に対して売上収益、営業利益ともに大幅に増加した。その他、医療関連の連結対象子会社である医知悟の業績は、受注高、売上収益、営業利益いずれも計画を超過しており、堅調さを維持している。A-Lineについては、診療用放射線の安全管理体制整に関する医療法施行規則の一部を改正する省令が既に施行されているが、監督機関による監査がコロナ禍において進んでいないため、医療機関における放射線量管理システム導入に対する投資意欲が想定通りに盛り上がらない傾向にあるが、線量管理システム「MINCADI」の受注は増加傾向にあり、売上収益は順調に増加し、営業損失は縮小した。