医療システム事業の売上収益は同前年同期比171.4%増の20.07億円、営業利益は同239.1%増の3.71億円となった。医療分野では、2022年4月1日にスタートした新生PSPの医療情報クラウドサービス「NOBORI」の順調な受注が継続し、累積契約施設数は増加した。一方、コンシューマ(患者)をターゲットとしたPHR(Personal Health Record)サービスの開発や、AIベンチャー・医師らと組んだ医用画像診断支援システムの共同開発等の新規事業への先行投資を継続し、順調に成果が上がった。旧PSPの医用画像管理システム(PACS)事業において、期初に計画していたクラウドシフトへの移行はこれからとなるため、新生PSP全体の業績は、計画値に対して売上収益の増加、利益の大幅増加となった。そのほか、医療関連の連結子会社である医知悟は、計画を超過し堅調を維持した。A-Lineについては、診療用放射線の安全管理体制整に関する医療法施行規則の一部を改正する省令がすでに施行されたが、監督機関による監査がコロナ禍により進んでおらず、医療機関における放射線量管理システム導入に対する投資意欲が想定どおりに盛り上がらない傾向となった。そのため、受注がやや低調となっただが、サブスクリプション型ビジネスであるため、売上面は概ね計画どおり進捗した。