■今後の見通し

1. 2023年3月期連結業績予想の概要
ヨシコン<5280>の2023年3月期連結業績予想は、売上高が2022年3月期比4.6%増の21,000百万円、営業利益が13.8%増の2,700百万円、経常利益が5.0%増の2,750百万円、親会社株主帰属当期純利益が3.4%増の1,700百万円としている。不動産開発事業を中心に物件引き渡しが順調に推移する見込みだ。なお、上期の予想は売上高が9.3%減の8,500百万円、営業利益が30.4%減の750百万円、経常利益が37.2%減の770百万円、親会社株主帰属当期純利益が39.1%減の480百万円で、下期偏重の計画としている。

2. 重点施策
重点施策として、レジデンス事業では、中長期的な視点での事業用地取得と自社開発などを推進する。不動産開発事業では、街づくり開発のための企業誘致物件や分譲宅地物件などの開発不動産物件の確保、ニーズに合致した商工業・物流施設の誘致、スマート住宅団地や優良田園住宅などの企画・開発、収益不動産の獲得・開発による不動産証券化事業への取り組み強化などを推進する。賃貸・管理等事業では、商品力の高い設計の提案や不動産開発事業との連携による請負工事受注の拡大、中古マンション販売やリノベーションへの取り組み強化などを推進する。マテリアル事業では、工場設備を有しないファブレスとして、自社企画製品を製造委託する協力工場の獲得強化、不動産開発事業と連携した新製品開発、販売エリアの拡大などを推進する。その他事業では、缶飲料製造の新規受注獲得と工場稼働率向上による安定収益基盤確立を推進する。

2023年3月期以降に引き渡しを予定している主要物件は以下のとおりである。2023年3月期は、大型案件である袋井市・東名高速道路袋井IC前の工場倉庫誘致等の一部、静岡市葵区人宿町の新規1棟売分譲マンションなどの引き渡しを予定している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 ヨシコン Research Memo(5):2023年3月期の業績は増収増益予想