Abalance<3856>は16日、2022年6月期第3四半期(21年7月-22年6月)連結決算を発表した。売上高は前年同期比184.7%増の556.52億円、営業利益は同42.1%減の7.23億円、経常利益は同59.9%減の4.86億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同33.2%増の7.76億円となった。

当第3四半期累計期間においては、ベトナム法人のVSUN社が営む太陽光パネル製造事業、WWB、バローズが担うグリーンエネルギー事業が連結業績を牽引した。製造用部材価格の値上がりや世界的なコンテナ不足等を背景とした海上輸送費が高騰化し、ウクライナ問題に伴って依然、不透明な状況がありつつも、部材調達価格の交渉や調達先の見直し、更なる生産効率化等によるコスト改善、客先への価格転嫁交渉等を継続し、当第3四半期においても利益改善が力強く進展した。なお、VSUN社については、ベトナム「UPCoM店頭市場」への株式上場に向けて鋭意準備中であり、当期中にはベトナム証券取引法における公開会社制度への登録の完了を予定している。グリーンエネルギー事業は、太陽光発電所及び太陽光発電設備に係る物品販売を継続したほか、M&Aを積極的に実行している。太陽光発電所の自社保有化は順調に進捗しており、売電収入を安定収益源とするストック型のビジネスモデルを推進している。なお、過年度における太陽光発電所工事請負契約に関して、工事受注者との合意に基づく収受金10.20億円を特別利益に計上している。資金調達面では、2021年12月、再生可能エネルギー関連事業基盤拡大のため、セカンダリー市場での太陽光発電所の取得資金、及びグループのバーディフュエルセルズにおける次世代エネルギー関連の研究開発のため増資を実行し、総額7.75億円を調達している。また、産業機械関連事業における製粉製造設備、配合飼料製造設備の製造販売等を営む明治機械(6334)の普通株式を取得し、資本業務提携契約を締結している。同社は、製粉・飼料設備の製造・販売を通じて営業基盤を確立しており、双方の営業基盤を活用した事業展開を図ることができ、太陽光発電事業に関しても実績・知見を有していることから、ソーラーシェアリングシステムの販売拡大、東南アジア全域を対象とした機械装置の販売拡大、光触媒活用による安全かつ衛生的な養豚・養鶏場の運営に関してシナジーが見込めるとしている。

2022年6月期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高は前期比160.2%増(前回予想比81.8%増)の700.00億円、営業利益は同2.9%増の14.00億円、経常利益は同12.6%増の14.30億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同59.6%増の8.58億円としている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 Abalance---3Q大幅な増収、売上高の業績予想について上方修正を発表