日本ヒューム<5262>は13日、2022年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比3.1%減の295.01億円、営業利益が同16.2%減の14.49億円、経常利益が同6.8%減の25.26億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.3%増の21.36億円となった。

基礎事業の売上高は前期比5.5%減の168.30億円、営業利益は同65.6%減の2.34億円となった。コンクリートパイルの全国需要は前年同水準となったが、依然として受注環境は厳しく、収益力の改善に向けた原価低減に取り組んだが、原材料価格の上昇の影響は大きかった。一方、開発した次世代DX施工管理システム「Pile-ViMSys(パイルヴィムシス)」による施工管理が高評価を得るなど、同社の特徴を活かした設計折込活動強化の効果も出始めており、引き続き、施工管理の徹底、製造原価低減等による個別管理を強化し、収益力改善を推進する。
下水道関連事業の売上高は前期比0.5%増の111.68億円、営業利益は同15.0%増の19.14億円となった。気候変動の影響による気象災害の激甚化・頻発化、大規模地震の発生の切迫、インフラの老朽化などを背景とする防災・減災、国土強靭化対策に向けた高付加価値製品の開発や設計提案、プレキャスト化の提案営業に注力した。
太陽光発電・不動産事業の売上高は前期比1.2%減の14.44億円、営業利益は同0.1%増の8.01億円となった。不動産賃貸収益は堅調に推移した他、太陽光発電はNH東北発電所、NH岡山発電所共に安定した発電・売電となった。
その他の売上高は前期比1.3%増の0.57億円、営業利益は同1.5%増の0.45億円となった。

2023年3月期通期については、売上高が前期比8.5%増の320億円、営業利益が同10.3%増の16億円、経常利益が同1.1%減の25億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同15.7%減の18億円を見込み、通期21円への増配を見込んでいる。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 日本ヒューム---22年3月期は売上高295億円、経常利益25億円、下水道関連事業は堅調に推移