アプリケーション・サービス事業の売上収益は前期比18.2%増の118.02億円と過去最高となり、営業利益は同19.3%減の6.79億円となった。情報基盤事業と同様に、前期までに積み上げた受注残と新規案件の受注により堅調に推移した。医療分野では、医療関連の連結対象子会社であるNOBORIの医療情報クラウドサービスの順調な受注が継続し、累積契約施設数は増加している。加えて、既存ユーザのサービス契約更新も取りこぼすことなく受注している。一方、コンシューマ(患者)をターゲットとしたPHR(Personal Health Record)サービスの開発や、AIベンチャー・医師らと組んだ医用画像診断支援システムの共同開発等の新規事業への先行投資を継続し、順調に成果が上がっている。また、2月にPSPを連結子会社化したことによる業績の取り込みも医療分野の事業規模拡大に寄与した。その他、医療関連の連結対象子会社である医知悟は、今期計画を超過し堅調さを維持している。A-Lineは、サブスクリプション型ビジネスであるため、売上面、利益面は概ね計画通り進捗した。CRM分野では、遅れていた受注が下期に回復し、新規の引き合いは堅調である。期末時点では受注高の年初計画を達成したことで、売上収益、営業利益も回復傾向にある。ソフトウェア品質保証分野では、前期において新型コロナウイルスの感染拡大による製造業の投資減速の影響を受けたが、当連結会計年度に入り当該分野に対する投資は回復傾向にある。また、自動車のIT化に伴い、車載ソフトウェアを開発する製造業などで組込みソフトウェアの品質向上を目的とした需要は底堅く、引き続き好調な受注環境を維持している。ビジネスソリューション分野では、既存顧客である学術系公共機関向けのシステム開発案件の受注が堅調だった。下半期は収益性も改善したため、上半期に発生した不採算案件の損失も挽回し、期末では営業利益計画を達成した。山崎情報設計は、売上収益・営業利益ともに計画通り推移した。カサレアルでは、受託開発部門及びクラウド関連技術に特化したコンサルティングサービスが堅調に推移し、売上収益・営業利益ともに計画を上回っている。新規事業である教育事業は、積極的に投資を行い、有名私立先進校や小規模公立校への導入が進んだ。