ITサービス事業の売上高は前年同期比1.4%増の36.05億円、営業利益は2.42億円(前年同期は0.36億円の損失)となった。CAICAテクノロジーズにおいては、新規案件は新型コロナウイルスの影響によりやや停滞していたが4月以降、復調傾向が続いている。既存のシステム開発は堅調に推移した。とりわけ、金融機関向けの分野で受注が増加し、売上・利益ともに前年同四半期を上回るペースで進捗している。非金融向けシステム開発分野は、コロナ禍においても顧客の事業拡大意欲が強く、IT投資も継続されており、新規案件の引合いが増加している。暗号資産関連のシステム開発分野は、暗号資産交換所向けパッケージ「crypto base C」は引合いを獲得できていたが受注には至らなかった。一方、暗号資産交換所「Zaif Exchange」向けの案件は引合いが活発であり、受注が拡大している。また、レジストアートが提供する、高額で資産性の高いアート作品等のコレクションに小口から参加できる会員権プラットフォーム「crowd ART」を開発するとともに、NFTの発行、流通が可能なNFTプラットフォームの販売を開始した。加えて、自社製品であるブロックチェーンコミュニケーションサービス「Gu-Gu」が大手通信会社にて試用が開始された。