ムサシ<7521>は10日、2022年3月期第1四半期(21年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比12.2%増の73.79億円、営業利益が0.57億円(前年同期は1.20億円の損失)、経常利益が0.72億円(同1.02億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益が0.07億円(同0.94億円の損失)となった。

情報・印刷・産業システム機材について、情報・産業システム機材は、業務用ろ過フィルターの販売は工業用向けの販売が増加し伸長したが、工業用検査機器の販売が新型コロナウイルス再拡大の影響に伴う設備投資抑制の影響を受け低調に推移した。印刷システム機材は、緊急事態宣言再発令などの影響により低調に推移した。特に、機器の販売が感染拡大長期化による設備投資意欲の減退により低迷した。

金融汎用・選挙システム機材について、金融汎用システム機材は、金融機関の新型コロナウイルス感染防止対応の実施により営業活動の制約を受け、貨幣処理機器やセキュリティ機器の販売に商談遅延の影響があった。
一方、選挙システム機材は、東京都議会議員選挙をはじめ全国の地方選挙向けに、投票用紙交付機や読取分類機などの機器販売が順調に推移したほか、投開票管理システムの販売も伸長した。

紙・紙加工品について、医薬品向け紙器用板紙の販売は伸長したが、新型コロナウイルス再拡大の影響により情報用紙の販売が低調に推移した。

2022年3月期通期については、売上高が前期比22.5%増の370.58億円、営業利益が10.16億円、経常利益が10.45億円、親会社株主に帰属する当期純利益が5.74億円とする期初計画を据え置いている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 ムサシ---1Qは2ケタ増収・各損益は黒字転換、選挙システム機材は順調に推移