1. 新事業ポートフォリオ戦略 霞ヶ関キャピタル<3498>は2020年6月1月付で組織変更を行い、物流事業部、海外投資事業部、CRE(Corporate Real Estate)戦略事業部を新設した。物流事業部では、物流施設の開発・投資・運用を中心に事業を推進する。海外投資事業部では、不動産・再生可能エネルギー施設案件を中心に、インバウンド・アウトバウンド投資ニーズを捉えてコンサルティング及びファンド事業を推進する。CRE戦略事業部では、企業の保有資産のオフバランスニーズや、不動産事業会社を中心にしたM&Aニーズを捕捉して、コンサルティング及びファンド事業を推進する計画だ。
同社が開発しているアパートメントホテルは、ブランド名を「FAV HOTEL(favorite=お気に入りの意味)」とし、“Good for Group”をコンセプトに「家族でも、大人4人の仲間でいても窮屈でない空間」「手の届きそうな非日常」を提供する、グループ滞在に最適なホテルを目指している。各室の広さは35~40平方メートル、定員は4名以上を標準プランとし、客室単価はビジネスホテル以下に設定している。すなわち、通常1部屋1万円台とすると、4人で泊まれば1人当たり4,000~4,500円程度になる。
「FAV HOTEL」の開発計画中パイプラインとしては、FAV HOTEL KUMAMOTO(67室)、FAV HOTEL ISE(31室)、石垣島真栄里プロジェクト(131室)、函館大手町プロジェクト(31室)、糸島プロジェクト(61室)、両国プロジェクト(22室)、西日暮里プロジェクト(25室)、高山花里町プロジェクト(38室)などがある。同社では、アパートメントホテル開発に際しては、地元の銀行や建設会社を使うなど、地元の経済活性化につながるよう配慮しているようだ。