芙蓉総合リース<8424>及び住友不動産<8830>は9日、住友不動産麹町ガーデンタワー内の芙蓉リースグループ本社機能が入居する全てのスペース(16~22階部分)について、RE100適合電気を導入すると発表した。導入は「太陽光発電所を由来とする環境価値をテナントスペースでの使用電力に紐づけるスキーム」によるもの。太陽光発電所を由来とする非化石証書を使用し、テナントスペースでの使用電力に対応する環境価値を、テナント使用分と紐づける契約を締結することで、テナント入居企業が実質的に再エネを導入することが可能となる。

本取組みは、芙蓉総合リースとビルオーナーである住友不動産が共同で構築したスキームで、今後、脱炭素を推進する企業等が、テナントスペース単位での再エネ導入を図る新たな選択肢となる。芙蓉総合リースによると、オフィスビルに入居する企業が自社再エネ発電所を活用して、自社賃借スペースの実質的な再エネの導入を図るのは、国内初の取組みだと説明している。

芙蓉リースグループは、RE100に加盟し、2050年に100%再エネ化、中間目標として2030年に50%再エネ化の実現を目指しているが、中間目標を前倒しし、2024年7月までとしたという。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 芙蓉総合リース---RE100適合電気をオフィスビル・テナント単位で導入を発表