a) クリエイティブソリューションの売上高 前年同期比40.6%増の24,425百万円と大きく拡大した。コロナ禍に伴う販促イベントの自粛や営業活動の制約等による影響を一部受けたものの、オンライン教育向け等の需要増により、主力の「ディスプレイ製品」のエントリーモデルや「ペンタブレット製品」の中価格帯モデルが急伸長。特に「ディスプレイ製品」は、2019年7月に発表した22インチサイズ及び2020年1月に発表した13インチサイズのエントリーモデルが大きく伸びた。また、競争激化のなかで縮小傾向にあった「ペンタブレット製品」の中低価格帯モデルについても大幅な増加に転じるとともに、プロ向けモデルも営業活動の制約による影響を受けながらも売上増を確保することができた。したがって、コロナ禍に伴うオンライン教育やテレワークの普及などを追い風として、新たな需要の伸び(構造的要因)と既存クリエイティブ向けの前倒し需要(一過性要因)の両方を取り込めたことが大幅な業績の伸びにつながったものと評価することができる。一方、「モバイル製品」他については、2020年3月期にラインナップを更新した製品によりモバイル製品が大きく伸びたものの、モバイル製品以外のスタイラスペン製品が落ち込んだため、僅かな伸びにとどまった。
b) ビジネスソリューションの売上高 前年同期比16.7%減の1,628百万円となった。市場動向や競争環境の変化による影響に加え、営業活動の制約も受けたことから、欧州を中心に金融機関向け液晶サインタブレットの売上が大幅に減少した。