TOKAIホールディングス<3167>は、静岡県を地盤にLPガスを中心とした「エネルギー・住生活関連事業」と「情報通信事業」を展開する総合生活インフラ企業。「Total Life Concierge(TLC:暮らしの総合サービス)構想※1」の実現に加えて、2019年3月期より新たな戦略として「ABCIR+S(アブサーズ)※2」を打ち出した。M&A戦略も推進しながら更なる飛躍を目指している。
※1 Total Life Concierge構想:同社グループが提供する様々なサービスにより、顧客の快適な生活を総合的かつきめ細やかにサポートし、顧客満足度の向上を目指すビジョンのこと。 ※2 アブサーズ:同社グループのデジタル技術革新に向けた戦略のこと。AI(A)、Big Data(B)、Cloud(C)、IoT(I)、Robotics(R)、Smart Phone(S)の頭文字をつなげた造語である。関連する新規サービスの創出・育成に注力する。
2. 2021年3月期業績見通し 2021年3月期の連結業績は、売上高で前期比4.8%増の205,300百万円、営業利益で同5.5%増の15,000百万円と4期連続増収、3期連続の最高益更新を見込む。中期経営計画「Innovation Plan 2020 “JUMP”」(IP20)の最終年度としての総仕上げとなる。それに加えて、次期以降の成長につなげる土台づくりとして、「継続取引顧客件数の拡大」「M&Aの更なる推進」「ABCIR+Sの実践」「TLCの深化」などに注力していく方針だ。継続取引顧客件数は前期末比102千件増加の3,105千件を目指す。
3. トピックス 2020年6月に同社の子会社である(株)TOKAIコミュニケーションズが、駅探<3646>及びゼンリン<9474>の子会社である(株)ゼンリンデータコムとMaaS(Mobility as a Service)※領域を中心とした事業展開にかかる戦略的な業務提携を締結したことを発表した。また、同じく6月にLPガス事業における海外戦略として、ベトナムの大手LPガス販売事業者であるPETRO CENTER CORPORATIONの子会社2社に出資(出資比率各45%)したことを発表した。いずれも2021年3月期の業績への影響は軽微だが、中長期的な成長を見据えた取り組みとなる。
※MaaS(Mobility as a Service)は、ICTを活用して交通をクラウド化し、マイカー以外のすべての交通手段によるモビリティ(移動)を1つのサービスとして捉え、シームレスにつなぐもの。