大幸薬品<4574>は12日、2020年12月期第1四半期(20年4-6月)連結決算を発表した。売上高が57.73億円、営業利益が27.57億円、経常利益が27.02億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が18.70億円となった。当連結会計年度は決算期変更の経過期間となり、対前年同四半期増減率については記載していない。

医薬品事業の売上高は10.13億円、セグメント利益は4.25億円となった。国内向けの売上高は、消費者の外出自粛による携帯用アイテムの不振やインバウンド需要の減少を受けた小売店の閉店の影響等により、主力の「正露丸」「セイロガン糖衣A」が低調に推移し8.35億円となった。海外向けの売上高も、国内と同様に新型コロナウイルスの影響は大きく、現地での需要は減少し1.78億円となった。

感染管理事業の売上高は47.57億円、セグメント利益は26.70億円となった。国内一般用製品では、「クレベリン 置き型」を中心に「クレベリン スティック」や前期より販売を開始した「クレベ&アンド」シリーズが、期首から好調に推移しており、売上高は38.39億円となった。国内業務用製品の売上高も、国内一般用製品と同様の傾向にあり、「クレベリンカートリッジ(車両用)」やオフィス向けの需要が高い水準で推移し6.30億円となった。海外向けは、新規チャネルの開拓を積極的に行ったが、新型コロナウイルスの感染拡大による消費者の衛生管理意識の高まりを機に、中国市場向けや台湾市場向けの需要が拡大し、売上高は2.87億円となった。

その他事業の売上高は0.02億円、セグメント損失は0.07億円となった。主に木酢液を配合した入浴液や園芸用木酢液等の製造販売を行っている。

2020年12月期通期については、連結業績予想を上方修正し、売上高は180.00億円(前回発表予想比33.3%増)、営業利益が55.00億円(同48.6%増)、経常利益は53.00億円(同51.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益が38.00億円(同52.0%増)とした。

なお、同社は感染管理事業について、生産能力を増強する計画を発表した。2020年12月以降は、主力の「クレベリン 置き型」は前年に対して最大約10倍の生産能力を確保できる見込みとする。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 大幸薬品---1Qは売上高が57.73億円、感染管理事業が伸長し大幅増収増益