a) グループ連携の強化 積極的なM&Aにより、弱い地域や技術領域の補完と人材確保を図る。さらに、グループ各社の連携を強化していくことで、総合力を高めていく。地域戦略としては、九州・沖縄、北陸、北海道などが相対的に弱いため、これら地域を中心にM&Aやアライアンスを推進していく戦略となっている。
b) 国内建設コンサルタント領域の強化 中核事業となる国内建設コンサルタント領域では、「環境」「防災・保全」「行政支援」の3つのコア・コンピタンスを強みにグループ会社との連携も図る。そして、5つの重点分野(環境・エネルギー、自然災害リスク軽減、都市・地域再生、インフラマネジメント、情報・通信)において付加価値の高い技術提案型業務の受注獲得に注力し、収益力の向上を図っていく。
c) 海外コンサルタント領域の進化 中期経営計画では、海外事業の売上高構成比を2021年5月期に10%(2018年5月期は3.8%)、売上規模として30億円程度まで拡大することを目指していた。しかし、前述したように新型コロナウイルスの影響もあって、目標達成は次期中期経営計画に持ち越すことになりそうだ。
※SDGs(Sustainable Development Goals)とは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標を指す。持続可能な世界を実現するための17のゴール、169のターゲットから構成されている。