近年、環境への意識が非常に高まっている。とりわけ建設業界においては、ビルを中心に究極の省エネであるZEB(Net Zero Energy Building)の実現へ向けた取り組みが行われており、同社の技術で実現可能な省エネ化の需要はますます高まると考えられる。最小のエネルギーでビルや工場など建物の最適な環境づくりを追求してきた同社にとって、脱炭素社会実現へ向けた世の動きは重要なビジネスチャンスとなる。環境ビジネスのみならず、国内の少子高齢化による労働力不足の課題に伴い、プロセスオートメーション(PA)、ファクトリーオートメーション(FA)といったソリューションへの需要も増加が期待できる。こうした内外の大きなトレンドは、中長期的に同社にとって強い追い風になっていくと思われる。新型コロナウイルスの影響が短期的に収束することを願うが、ここまで述べてきたように、短・中・長期的に同社の事業環境は良好と言うことができる。こうしたことを念頭に将来の状況を想像すると、同社の中期的な成長イメージは従来以上に高まってくる。