高千穂交易<2676>は15日、2020年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比3.6%増の206.16億円、営業利益は同20.4%減の7.88億円、経常利益は同18.5%減の8.85億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同61.2%減の1.90億円となった。

システムセグメントの売上高は前期比0.9%増の125.64億円、営業利益は同38.4%減の4.51億円となった。リテールソリューション商品類では、商品監視システムやCCTVの販売が伸び悩み、売上高は同6.8%減の34.64億円となった。オフィスソリューション商品類は、データセンター向け入退室管理システムの販売及びRFIDシステムの販売が好調に推移し、売上高は同6.2%増の38.24億円となった。グローバル商品類は、タイの高度防火システムの売上が昨年度に受注した大型案件などの受注済み案件が順調に推移したが、継続的な原油価格の低迷や石油化学製品需要の鈍化で新規プラント建設が停滞していることにより減速し、売上高は同2.1%減の31.53億円となった。サービス&サポート商品類は、クラウド型無線LANのストックビジネスが堅調に推移し、売上高は同10.8%増の21.22億円となった。

デバイスセグメントの売上高は前期比8.2%増の80.51億円、営業利益は同31.5%増の3.36億円となった。電子商品類では、オートモティブ市場や通信機器向け電子部品が好調に推移し、売上高は同10.7%増の36.73億円となった。産機商品類では、自動車内装向け製品や住宅設備向け製品の販売が好調に推移し、売上高は同6.2%増の43.77億円となった。

2021年3月期通期の連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症が国内外で拡大している影響による国内外の事業環境が不透明であり、現段階では合理的な業績予想の算出が困難であるため、未定としている。今後、業績への影響を慎重に見極め、合理的な予想の開示が可能となった時点で速やかに公表するとしている。





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情報提供元: FISCO
記事名:「 高千穂交易---20年3月期増収、デバイスセグメントが好調に推移