■業績動向

1. 2019年9月期の業績概要
学研ホールディングス<9470>の2019年9月期の連結業績は、売上高で前期比31.3%増の140,559百万円、営業利益で同23.8%増の4,523百万円、経常利益で同18.8%増の4,755百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同36.6%減の1,940百万円となった。売上高は10期連続増収、営業利益、経常利益ともに5期連続の増益となり、いずれも修正会社計画を上回って着地した。営業利益、経常利益に関しては2009年の持株会社体制移行後の最高益を達成している。教育分野の事業は減益となったものの、MCSを子会社化した効果もあり医療福祉分野が大幅な増収増益となったことが要因だ。

親会社株主に帰属する当期純利益のみ減益となったが、これは2018年9月期に計上した法人税等調整額の戻し入れ益がなくなったことや税負担率が上昇したこと、MCSの子会社化に伴い非支配株主に帰属する当期純利益が前期比458百万円増加したことによる。会社計画比でも税負担率の上昇を主因として未達に終わった。なお、ROEに関しては5.0%となり目標の8%達成に向けて改善途上となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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情報提供元: FISCO
記事名:「 学研HD Research Memo(5):2019年9月期は10期連続増収、5期連続の営業増益を達成