Kudan<4425>は27日、空間・位置認識の人工知覚アルゴリズムの研究開発を手掛ける米アーティセンスの株式の一部を取得し、残る株式を段階的に追加取得していく手法でアーティセンスを子会社化する方針を決議したと発表した。

具体的には3段階に分けて株式の取得を進めていく仕組みとしており、最終段階では対価の支払いがアーティセンスの業績に応じて変動する。こうした手法とすることで、Kudanのリスクをコントロールできるとともに、アーティセンスの役員と従業員に対して、同社の経営への継続的な関与と業績向上へのインセンティブの強化を意識づけるメリットがあるとしている。最終的な取得時期や取得価格は未定。アーティセンスの株主に対しては、買収対価の一部として将来にわたりKudanの普通株式を割り当てる可能性もあり、これを目的とする第三者割当による新株発行の発行登録を行った。

アーティセンスは、世界有数の人工知能・コンピュータビジョンの研究グループを持つミュンヘン工科大学における同分野のリーダーであり、自動運転技術の第一人者であるDaniel Cremers教授と、連続起業家であるAndrej Kulikov氏が、2016年に共同創業した企業。同社とKudanが互いに技術提供することで、空間・位置認識を行う人工知覚アルゴリズムの性能が相乗的に向上し、より複雑な環境下での高度な空間・位置認識の実現が見込まれるといい、自動運転・ロボティクス・AR/VR・ドローンなどの市場成長の後押しを目指すとしている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 Kudan---空間・位置認識技術の研究開発企業・米アーティセンスを子会社化