分野別の売上動向を見ると、サイバー攻撃からの防御対策として次世代ファイアウォールや不正侵入防御アプライアンス、Webセキュリティ対策製品等の販売が民需・官需問わず好調で前年同期比で2ケタ増収となった。また、EDR(Endpoint Detection and Response)製品※や次世代型メールセキュリティ製品、AIを活用した次世代アンチウイルス製品などの先進的なセキュリティ対策製品も堅調に推移した。
ストック型ビジネスとなるセキュリティ運用・監視サービスも、セキュリティ対策の高度化を背景に契約数が伸びており、前年同期比で2ケタ増収となった。2019年8月には新たにセキュリティ統合監視サービス「TechMatrix Premium Support powered by TRINITY(TPS)」の提供も開始している。同サービスはAI技術と、最先端の脅威シナリオに基づく独自開発の相関分析基盤を活用したインシデントハンドリングの提供等により、個々の端末の監視だけにとどまらず、ゲートウェイ製品やすべての端末、ネットワークフロー全体の相関分析を行うことで、「面」としてネットワーク状況を監視するサービスとなる。未知のマルウェアに対するセキュリティ対策を含めて、異常の早期検出と迅速な対応が可能となる。現在、ICT基盤の運用監視サービスとしては「TRINITY」があり、年間で数億円規模の売上となっているが、新サービスの導入により2ケタ億円以上の規模まで拡大していくことを目指しており、ストック売上の一部として同事業セグメントの安定収益基盤に育成していく考えだ。