(1) インソーシング・派遣事業 インソーシング・派遣事業は従来、製造業向けを中心に事業を拡大してきたが、2018年にFUN to FUNを子会社化したことで、小売業やサービス業(外食、宿泊、物流等)向けに事業領域を拡大している。請負比率は平山が約6割、FUN to FUNが約2割(小売業向け)となっている。製造請負では、平山に所属する現場改善コンサルタント※と連携して生産性向上やコスト削減の取り組みを進めるなど、他社にはないサービスを提供することで差別化を図り顧客開拓を進めている。
直近5期間の顧客業種別売上構成比を見ると、最も構成比の高い医療機器・医薬品は2015年6月期の54%から2019年6月期は24%まで低下している。主力顧客であるテルモ向けの売上高が横ばい圏で推移する一方で、自動車部品や食品等のその他業種・顧客向けの売上が拡大したこと、また、2019年6月期はFUN to FUNの売上が加わったことが大きい。2019年6月期の同事業の売上高は168億円、うちFUN to FUNは46億円(食品29億円、小売11億円、その他6億円)となっている。