a) ソフトウェアエンジン:「武器による収益力強化」 b) サービスエンジン: SI「上流工程技術者の増強と技術対応力の強化」「セキュリティソリューションの創出」、プロダクト「サイバーコムモデルの創出」 c) 営業エンジン:「お客様第一主義考動」 d) 管理エンジン:「専門特化組織による現場支援強化」
2. 具体的戦略 前述の基本方針に対して、2019年12月期は『「事業基盤の強化!!」~Cyber Com Technologyの創出~』というテーマで、すべての事業基盤をレベルアップ・強化し、サイバーコムテクノロジーを定着・確立させる、ということを掲げている。基本的には、前期で謳っていた「高度化」をさらに前進させるものと考えられ、同社が「これからも市場や社会から必要とされる会社であり続けるために、既存技術の高度化に取り組み、先進技術に挑戦していく」ことで、長期方針である「サイバーコムテクノロジーで社会に貢献する」ことの実現を図るということである。技術は時間とともに陳腐化していくため、絶えず先進技術へ挑戦し続け、更なる成長・発展を目指している。
a) 人材確保 新卒・中途採用の強化施策として、1dayインターンシップ開催や社員紹介制度実施などを実施している。2020年4月新卒者を約100名、中途採用では年間60名程度を目標としているとのことである。また、パートナー各社とのリレーション強化・新規開拓の施策として、パートナー各社の新入社員の受入・教育や感謝会、商談会、定例会などを実施している。
b) 働き方改革 ワークライフバランスの最適化の施策として、残業時間の削減や有給休暇の取得促進、「プレミアムフライデー+One」(毎月最終金曜日の15時退社に加え、続く土日のノー休出デー)の推進、定時退社の推進などを掲げている。さらに、働きやすい環境への推進施策として、在宅勤務・短縮勤務、キャリアアドバイザー制度(入社3年目までの社員をサポート)、全社TV会議接続によるコミュニケーションの円滑化、ポジティブプロジェクト(ポジティブな思考や発言の推奨)、社内表彰制度(全社貢献プロジェクトや営業要員、若手社員などを表彰)などを実施している。
a) ソフトウェア開発事業 「ワンランク上のプロジェクト管理の実践」がテーマで、車載、AI(人工知能)、など成長分野を中心に、プロジェクト管理者教育のレベルアップや、トラブル案件の防止・原価管理の徹底、既存技術の高度化による高収益化、新たな領域(先進技術)への取り組み、などを行うとしている。また、今まで培った通信技術を活かし、5G技術といった高度な通信技術が必要となる自動運転などの成長分野について積極的に受注拡大を図っていくとしている。
b) サービス事業 システムインテグレーションサービスでは、「ワンストップサービスの確立」というテーマで、ICT事業本部で営業要員を擁してネットワーク/サーバの構築・運営・保守・評価検証や自社プロダクトの導入から運用・保守までを一貫してワンストップで対応するなど、顧客対応力を強化している。また、自社プロダクトでは、「競争力強化」というテーマで、「Cyber Smart」シリーズ(Cyber CTI、Cyber IP-PBX、Cyber Phone)の同業他社製品との差別化・競争力強化を図る。