全国保証<7164>は4日、2019年3月期第3四半期(18年4-12月)決算を発表した。保証債務残高の堅調な推移により、営業収益が前年同期比7.3%増の245.68億円、営業利益が同10.1%増の182.52億円、経常利益が同10.3%増の189.42億円、四半期純利益が同8.7%増の129.24億円となった。

中期経営計画「Best route to 2020」の2年目として「事業規模の拡大」、「企業価値の向上」ならびに「事業領域の拡大」の課題を中心に各種施策に取り組んだ。

事業規模の拡大において、既存提携金融機関との関係強化については、申込データ連携システムおよびインターネットを活用した申込スキームの提案活動に努めたほか、取引深耕のため自社保証商品についての説明会や営業店への訪問活動を継続した。一方、未提携金融機関との新規契約締結については、継続的な営業活動を展開した結果、当第3四半期累計期間において銀行3行、信用組合1組合、JA5組合の合計9機関と契約締結に至った。

また、事業領域の拡大において、債権回収会社(サービサー)の株式を取得し子会社化したほか、スタートアップ企業とAI・ブロックチェーン技術を活用した新たな審査手法の研究を開始した。

2019年3月期通期の業績予想は、営業収益が前期比5.4%増の417.50億円、営業利益が同2.7%増の320.20億円、経常利益が同2.6%増の328.00億円、当期純利益が同2.5%増の226.00億円とする期初予想を据え置いている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 全国保証---3Qは増収増益、債権回収会社の子会社化など事業領域の拡大へ