■プロパスト<3236>のバリューアップ事業

1. 事業概要
バリューアップ事業では、6ヶ月程度の短期案件を取り扱う。首都圏エリアを中心に3~5億円程度の中古の収益レジデンス等を購入し、バリューアップを実施することにより付加価値を高めた上で、個人投資家及び海外投資家を対象に売却を実施する。少額のバリューアップで効果的に付加価値を高めることで、短期間での売却及び資金回収を図る。同社は購入後すぐに工事に入るため、工事開始から1ヶ月後には販売を開始することもある。買収から売却へ高速回転で事業を回しており、すぐ売却できるため市場リスクが小さいと言える。現状、同事業では年間20棟ペースで売却している。

バリューアップ事業の2018年5月期の売上高は前期比10.5%減であったが、セグメント利益は同7.9%減にとどまったことから、セグメント利益率は前年同期の10.7%から11.0%に上昇した。売上高では会社全体の41.4%、営業利益では36.3%を占めている。

2. 特長
同社にはゼネコン出身者も多く、ノウハウに長けた人材が多い。特に、クリーニング、植栽、外光などの共用部分の管理が行き届かないところにもニーズはあり、資産価値の向上につなげている。

3. 実績例
最近の実績例として、幡ヶ谷プロジェクト(東京都渋谷区)、中馬込プロジェクト(東京都大田区)、西蒲田2プロジェクト(東京都大田区)、上高井戸プロジェクト(東京都杉並区)、南町プロジェクト(東京都板橋区)、北千束プロジェクト(東京都大田区)、大泉学園町(東京都練馬区)などがある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 プロパスト Research Memo(5):高速回転で買収から売却へ、市場リスクは小さい