■中期経営計画と2019年3月期業績予想

1. 中期経営計画
ジェイテック<2479>は、2019年3月期から2021年3月期まで3ヶ年の中期経営計画を策定している。最終年度の2021年3月期には売上高3,574百万円、営業利益115百万円を目標値として掲げた。

技術職知財リース事業の事業基盤をより強固なものとし、企業価値の向上と株主価値の向上を実現させることを基本目標としている。数字的には物足りない印象があるものの、「グルくる(R)」など新規事業については、良い意味で将来が読み切れず、大化けする可能性もあるため、中期経営計画は大幅な業績の上方修正もあり得ると言えるだろう。

2. 2019年3月期予想
中期経営計画の初年度となる2019年3月期の連結業績予想は売上高が前期比10.3%増の3,369百万円、営業利益が同38.1%増の107百万円、経常利益が同39.1%増の106百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同134.5%増の79百万円となっている。配当は期末に1株当たり1円を計画。配当性向は同社の業績予想を基にした場合、10.8%となる。

同社の藤本彰社長は技術者派遣のビジネスを40年以上にわたり手掛けている。逆風の環境を幾度となく乗り越えてきた経営者としての経験がある。当面の収益環境は厳しいと想定されるなか、今後はますます、藤本社長の経営手腕に注目が集まりそうだ。


■情報セキュリティー対策
情報漏えいには細心の注意を払う
情報漏えいには細心の注意を払っており、USBメモリなどの外部記憶媒体の使用は、専用ソフトを導入し禁止しているほか、標的型攻撃などのサイバー攻撃に対しても、サーバーおよびクライアントPCの双方で対策を実施している。社員への教育も定期的に実施しており、個人情報保護、SNS使用、情報セキュリティに関する教育を全社員に実施している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野 文也)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 ジェイテック Research Memo(4):2021年3月期には売上高3,574百万円、営業利益115百万円を目指す