(3) 事業別戦略 a) ダイレクトマーケティング支援事業 ダイレクトマーケティング支援事業ではダイレクトデータマーケティング(DDM)基盤の構築によって、新規顧客の獲得とLTV(顧客生涯価値)の最大化を実現し、収益を拡大していく戦略となっている。DDMとは同社が保有する各種メディア枠の膨大なデータやコールセンターで蓄積したコンタクト履歴や顧客情報等と、クライアント企業が保有するカスタマーデータを統合し、カスタマーデータプラットフォーム(以下、CDP)を構築、BI(ビジネスインテリジェンス)ツールやMA(マーケティングオートメーション)ツールと連携することで、クライアント企業の売上最大化を目指すマーケティング施策を指す。
b) DM事業 DM事業ではDMの企画・制作といった川上領域へ進出することで、トータルサービスの実現を目指し、収益の拡大と同時に収益性の向上も目指していく。DM市場の環境としては、運送会社の送料値上げ等によって不透明感が残るものの、DMはダイレクトマーケティング事業者にとって新規顧客の獲得、あるいはLTV向上を実現するための重要なツールとしての位置付けは変わらないため、今後も業界大手として事業を拡大していくチャンスはあると弊社では見ている。
c) 海外事業 海外事業では、商品開発・供給強化とOmni Cannelへの対応を進めていくことで、2021年2月期の黒字転化を目指している。現状は、日本商品の販売について、特に健康食品などは規制等のハードルが高く想定よりも伸び悩んでいるものの、今後の東南アジアの経済成長を考えれば、引き続き注力していくことで事業を拡大していく可能性はあると弊社では見ている。