タナベ経営<9644>は11日、2018年3月期通期(2017年4月-2018年3月)決算を発表した。売上高が前期比4.9%増の87.97億円、営業利益が同6.6%増の9.36億円、経常利益が同5.5%増の9.65億円、当期純利益は同5.8%増の6.75億円となった。

経営コンサルティング事業の売上高は、前期比6.6%増の50.21億円、セグメント利益は同5.7%増の13.36億円となった。経営コンサルティングでは、契約数の期中平均が増加し、また1件当たりの平均単価も伸長し、売上高は前事業年度を上回った。人材育成コンサルティングでは、オーダーメイドの教育(研修)も、提携先の金融機関・会計事務所等を対象とした人材育成もニーズが高く、売上高は前事業年度を上回った。セミナーは新入社員向けのスタートアップセミナーやチームリーダースクールでは受講者数が前事業年度を上回り、次期のリーダー候補育成のセミナーでも参加社数が前事業年度を上回った。さらに、経営戦略セミナーは過去最高受講者数を達成し、売上高は前事業年度を上回った。FCC研究会では、新しいテーマが加わり開催実施数が増加し、売上高は前事業年度を上回った。アライアンス(提携)では、提携数が減少し、また、各種会員組織の会費収入が会員数の減少で伸び悩み、売上高は前事業年度を下回った。

SP(セールスプロモーション)コンサルティング事業の売上高は、同2.7%増の37.76億円、セグメント利益は同28.8%増の2.02億円となった。セールスプロモーションコンサルティングでは経営コンサルティング事業との連携による提案等により契約数が増加し、SPデザインでは独自性の高いプロモーションツールとして付加価値の高い提案により大型案件の受注に繋げ、売上高は前事業年度を上回った。SPツールでは、より付加価値の高いSPデザインに注力したため、売上高は前事業年度を下回った。ダイアリーでは、ブルーダイアリーのリ・ブランディング活動の一環としてロゴマークの変更、ブランディングブックの製作やホームページのリニューアルを行ったことが功を奏し、売上高は前年同期並みで推移した。

2019年3月期はより高度化・専門化したコンサルティングサービスを提供することで、業績を売上高が前期比2.3%増の90.00億円、営業利益は同3.6%増の9.70億円、経常利益が同2.6%増の9.90億円、当期純利益が同0.7%増の6.80億円と予想している。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 タナベ経営---2018年3月期通期も増収増益、高品質のコンサルティングを提供し次期も増収増益を予想