ラジオNIKKEIマーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業調査レポート』12月14日放送において、日本BS放送< 9414>を取り上げている。主な内容は以下の通り。

日本BS放送は無料のBSデジタルハイビジョン放送「BS11(ビーエス・イレブン)」を運営する独立系BS放送局です。BS放送は地上波放送と比較して、放送衛星を介して全国の約4,000万世帯の視聴者に全時間帯に同一放送を提供できるという特長があります。日本BS放送はこの特長と独立系としての強みを生かして高収益体質を実現しています。

2017年8月期は売上高が115億6,900万円、営業利益が22億2,700万円と、増収増益で着地しました。良質の自社制作番組を充実させて広告収入の獲得を目指す戦略で臨み、レギュラー番組が着実に固定ファンを増やしたほか、開局10周年でリリース数を増やした特番も全般に高評価を獲得し、スポンサー収入の増大につなげました。業界全体の成長率が1ケタ台にとどまるなか、それを大きく上回る2ケタ増収を達成したことは十分評価に値する実績と言えるでしょう。

日本BS放送は、2016年8月期から2018年8月期までの3ヶ年中期経営計画『Forward 18 by Team BS11』に取り組んでいましたが、2017年8月期の実績を踏まえて計画を見直しました。新計画は2018年8月期からの新3ヶ年中期経営計画となっており、最終年度の2020年8月期に売上高150億円を目指しています。前述のように良質の自社制作番組を送り出して広告収入の拡大につなげるという戦略は着実に進捗しています。しかし、業界全体の広告収入の伸びが1ケタ台の一種の踊り場といった業界環境や、広告収入を稼げる看板番組の充実度が期待値を満たさなかったことなどから、計画の修正に至ったとみられます。

売上高150億円という目標値は、キー局系の先行5社の一角に割って入ることへの日本BS放送の強い思いを表しています。無料BS放送局である日本BS放送のビジネスモデルにおいては、売上高の数値は日本BS放送の媒体価値を表象するものでもあります。媒体価値の高さがスポンサーを引き付け、また広告単価を左右することになります。BS放送を含めた衛星放送メディア市場は依然として成長途上にあるほか、日本BS放送自身、すべての広告枠を売り切っているわけではなく、売上高の成長余地はまだまだ大きいです。売上高150億円は通過点に過ぎず、長期的には4K放送などをけん引役としてさらにその上を目指すことになるでしょう。

ラジオNIKKEI マーケットプレス
「フィスコ presents注目企業調査レポート」毎週月・木曜14:30~14:45放送



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情報提供元: FISCO
記事名:「 日本BS放送---ラジオNIKKEIマーケットプレス12月14日放送