■株主還元

日本調剤<3341>は株主還元について、配当によることを基本としており、配当額については成長のための内部留保とのバランスを取りつつ、経営成績に連動した形で利益還元を行っていくとしている。

2018年3月期については前期比横ばいの年間50円配(中間配25円、期末配25円)の配当予想を公表しており、中間配は予想どおり25円配を実施した。年間ベースでは、1株当たり当期純利益が352.59円(前期比21.6%増)と予想されており、これに基づく配当性向は14.2%となる。配当性向の水準は日本企業の平均に照らすと低い印象も受けるが、同社は医薬品製造の新工場建設を進めるほか、調剤薬局事業においてもM&Aなど、成長投資のための資金需要が旺盛な状況だ。過去の経営のトラックレコードを見ると、目先の配当よりも成長投資に資金を投資するほうが株主リターンの最大化につながると弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 日本調剤 Research Memo(14):成長投資案件が多い中、2018年3月期は前期比横ばいの50円配の予想