■業績動向

1. ターニングポイント
ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>のターニングポイントは、2008年の設立時と2013年の(株)オーブン買収前である。設立時は12月に子会社化した楽陽食品とヨシムラ・フード、それに同社の3社でビジネスの在り方を模索するところからスタートした。このときに、食品業界の中小企業へフォーカスすることになるとともに、M&Aと子会社間のシナジーの両輪で成長するという、現在のビジネスモデルの原型が出来上がった。

その後、2010年2月白石興産(株)、7月(株)ジョイ・ダイニング・プロダクツ、12月(株)桜顔酒造のM&Aにこぎつくが、依然として試行錯誤を継続する状況だった。しかし、2013年1月のオーブン子会社化を前に、同社内に事業を統括的に見る横串の仕組みを構築し事業統括担当を設置、M&AのデューデリジェンスもM&A後の事業支援も同一人物がするという現在の形がほぼ出来上がった。これにより組織的対応が可能となり、M&Aも子会社の成長も加速することになる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 ヨシムラフード Research Memo(5):2008年ビジネスモデルの原型創出と2012年事業統括担当設置が転機