(3) 業務提携による販路拡大 a) そば・うどん業態に特化したパッケージ製品の販売を開始 同社は2017年1月期に、そば・うどん業態向け専門のコンサルティング会社と提携し、同業態向けに特化した「まかせてネット」「まかせてタッチ」のパッケージ販売を当第2四半期より開始した。個人経営店舗向けの製品で、顧客ごとのカスタマイズは基本的に非対応とし、社内工数の低減を図っており、月額利用料金2万円で提供する。業態特化型製品のため、必要な機能をあらかじめ実装しているため、営業提案活動も省力化できるといったメリットがあり、まずは提携先コンサルティング会社を代理店として拡販していく計画だ。そば・うどん業態の個人店舗は国内で約5万店舗あり、このうち提携先のコンサルティング会社は約3,000店舗の顧客を抱え、これら顧客向けに販売していく格好となる。
b) パチンコホール向け勤怠管理サービスの提供を開始 外食業界以外へのサービス展開の第1弾として、パチンコホール向けの勤怠管理サービスの提供を開始する。販売は業務提携先であるサン電子が行う。サン電子は国内で約1.1万店舗あるパチンコホールのうち、約2,000店舗にホールの経営管理システムを導入しており、これらが当面の見込み客となる。
パチンコホール向けに勤怠管理サービスを提供する会社は5~6社あり、現在は(株)ヒューマンテクノロジーズの「KING OF TIME」がトップシェアとなっている。同社では競合企業の製品を分析、すべての機能を網羅し、かつ価格は同額かやや低い価格で提供する。「まかせてネット」では店舗当たりの月額利用料をメニューごとで設定していたが、パチンコホール向けでは利用する人員(ID)ごとに月額利用料250円としている(競合は250~300円/ID)。サン電子としても自社にない勤怠管理サービスをメニューに加えることで顧客への提案力が増すことになるため、今後の契約店舗数拡大が期待される。