■今後の見通し

3. 中期経営計画について
ソフトブレーン<4779>は2017年2月28日に、2017年12月期中に中期経営計画を策定、発表する予定としている。経営ミッションとしては「お客様が抱える営業・マーケティングに関する課題に対して、営業力強化、マーケティング力強化、IT力強化の観点から包括的に支援し、ワンストップで課題解決に導くこと」としている。主力2事業の事業戦略は以下のとおり。

(1) eセールスマネージャー関連事業
eセールスマネージャー関連事業では、1999年にリリースし累計4,000社を超える導入実績を誇る「eセールスマネージャー」に関して製品領域の更なる拡大、IoTの強化、国内外パートナーとの技術連携などによって、製品競争力の一段の向上を図っていく予定だ。また、今後はAI技術分野にも積極的に投資を行い、新次元のアプリケーション開発を進めていくほか、子会社のソフトブレーン・サービスにおいては、東京大学との共同研究を通じて「勝ち続ける営業組織の特性」を科学的に解明すべく取り組んでおり、これらの取り組みを通じて、ソフトウェアとサービスの両面での進化を図っていく方針となっている。

(2) フィールドマーケティング事業
フィールドマーケティング事業では、「フィールド・クラウドソーシング」という新たな事業コンセプトのもと、全国に構築した約6.5万人の登録キャストを活用した営業活動・販促支援活動を強化していく。また、新規事業として2013年からスタートした「Point of Buy®購買理由データ提供サービス」についても、現状はまだ収益貢献に至っていないが、マイクロアドとの共同事業である「トコトコマイル」を2017年6月にスタートし、取得可能な購買データ量の増加とより付加価値の高い精緻な分析データを提供していくことで、収益化を図っていく。なお、同事業を展開するソフトブレーン・フィールドについては今後、株式単独上場のほか他社との資本業務提携なども視野に入れ、企業価値の向上に取り組んでいく方針としている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 ソフトブレーン Research Memo(8):2017年12月期中に中期経営計画の発表を予定