安田倉庫<9324>は、首都圏中心に展開する総合物流企業。不動産事業等多角的に手掛ける。物流事業は既存顧客の取引拡大等で、不動産事業は不動産賃貸料の増加等で増収。

足元の業績では、2018年3月期第1四半期の決算は、売上高が前年同期比2.7%増の102.64億円、営業利益が同28.9%減の4.17億円、経常利益が同25.2%減の4.65億円、四半期純利益が同13.0%増の2.86億円。物流事業では、売上は既存顧客の取引拡大などにより国際貨物取扱料や倉庫作業料などが増加し、増収となったものの、利益は物流施設の新設に伴う一時的な租税公課の増加などにより、減収となっている。

18年3月期通期については、売上高が前期比5.0%増の427.00億円、営業利益が同28.2%減の18.50億円、経常利益が同22.6%減の24.00億円、当期純利益が同23.2%減の16.00億円を据え置いている。成長しているメディカル分野等での取引拡大、経営基盤の強化等で増収を見込むが、新倉庫やホテル及び商業施設の竣工に伴う租税の増加等が影響し、減益となる予想。

同社は、成長をより一層加速するため2016年度~2018年度までの3年間を対象期間とする「中期経営計画2018」を策定、1.ソリューション提案型営業の徹底、2.高品質で多様な物流サービスの提供、3.事業規模拡大に向けた体制づくりの推進を基本方針として掲げ、最終年の2018年度における目標達成に注力するとしている。


<MW>

情報提供元: FISCO
記事名:「 安田倉庫—中期経営計画の最終年に向け、目標の達成に注力