■今後の見通し

オロ<3983>の2017年12月期通期の連結業績は、売上高が前期比9.1%増の3,682百万円、営業利益が同0.5%減の678百万円、経常利益が同5.9%減の664百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.2%減の460百万円と期初の予想を据え置いた。

売上高に関しては、上場効果により認知度と信頼性が向上し、引き合いが増える傾向にある。ビジネスソリューション事業、コミュニケーションデザイン事業ともに既存顧客の継続売上の比率が高いために(ビジネスソリューション事業で約40%、コミュニケーションデザイン事業で約50%)、下振れのリスクは低い。売上高の第2四半期進捗率は50.4%であり、堅調に推移する。

利益に関しては、前期にコミュニケーションデザイン事業の特定プロジェクトでの損失があったが、一過性であり、下期は適正な利益水準に回復すると考えられる。一方で人材不足解消のために人件費(特に外注費)がさらに増えると収益性が低下するリスクとなる。上場関連費用に関しても、上期は一過性の費用が発生した。第2四半期進捗率は、営業利益で53.8%、経常利益で52.3%、親会社株主に帰属する当期純利益で48.0%となっており、通期では予想を超えてくることも十分考えられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 オロ Research Memo(6):17/12期通期は増収及び微減益の予想。上場による信頼性向上で増収加速に期待