a) 戸建住宅事業 戸建住宅事業の売上高は29,215百万円(前年同期比4.6%増)、セグメント利益は1,517百万円(同14.3%増)となった。サブセグメント別の売上高は外壁工事が7,635百万円(同8.1%増)、住設工事が13,183百万円(同6.9%増)と増収を維持した一方で、建材販売が4,890百万円(同0.8%減)、住設販売が3,505百万円(同3.1%減)となった。
b) 大型物件事業 大型物件事業の売上高は3,275百万円(前年同期比3.5%減)、セグメント利益は341百万円(同67.8%増)となった。サブセグメント別では、タイル工事が1,183百万円(同18.3%減)となったが、これは主な市場であるマンションの完工が少なかったことに加え、一部工事が工程の端境期にあったことなどによる。一方で住設機器は、ビルの空調工事やリニューアル工事が計画どおり進捗したことなどから売上高は2,091百万円(同7.6%増)と増収を維持した。利益面においては、前年同期には不良工事にかかる張替え費用85百万円が含まれていたこともあり大幅な増益となったが、これを除いてもセグメント利益は増益であった。
(3) 重点課題の進捗状況 同社が「重点課題」とした各課題の進捗状況は以下のようであった。
a) サイディング 金額は1,392百万円となり前年同期比では12.1%増となり好調であったが、社内目標(20%増)には届かなかったようだ。案件は多くあるものの、工事が追い付いていないのが実情で、今後は工事の進捗を効率よく進めることが重要だ。
b) サイディングプレカット あらかじめ工場でプレカットしてから現場で工事を行う工法で、2017年9月期から積極的に取り入れている。通期目標(棟数)に対する進捗率が低いが、あくまで社内目標なので業績に大きな影響を与えるものではない。
c) 木質建材 売上高は645百万円(前年同期比12.3%減)と低迷しており、通期目標に対する進捗率も低い。営業力の問題と言うより、どちらかと言えば物流がネックとなっている感じが強いので、今後は物流を絡めた解決策が必要だろう。