■業績動向

3. 財務状況と経営指標
G-7ホールディングス<7508>の2017年3月末の財務状況を見ると、総資産は前期末比1,464百万円増加の37,618百万円となった。流動資産で現金及び預金が1,153百万円、商品及び製品が256百万円増加したことが主因となっている。一方、負債は前期末比10百万円減少の21,960百万円となった。このうち、有利子負債は84百万円増加したが、未払法人税等が101百万円、賞与引当金が99百万円減少した。純資産は前期末比1,475百万円増加の15,658百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益2,080百万円の増加に対して、配当金の支払い604百万円が減少要因となった。

経営指標を見ると、安全性を示す自己資本比率は前期末の38.1%から40.8%に上昇し、有利子負債比率が60.5%から54.9%に低下するなど、収益の拡大に伴って財務の健全性も向上していることがうかがえる。また、収益性についてはROEが前期並みの14.3%にとどまったが、ROAは前期の9.4%から11.0%に、売上高営業利益率は2.9%から3.5%にそれぞれ上昇しており、着実に改善が進んでいると判断される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 GセブンHD Research Memo(5):収益拡大とともに財務内容の健全性も向上