■事業内容詳細

(1)マーケティング事業

マーケティング事業の中核である「metaps」はアプリのマネタイズを支援するサービスである。アプリの集客、分析、収益化を支援するプラットフォーム「metaps」を2011年に提供したのが始まりであり、2014年11月からデータ分析プラットフォーム「Metaps Analytics」を提供し、これが現在のビジネスモデルとなっている。

メタップス<6172>はアプリ事業者に開発基盤である「Metaps Analytics」を無料提供し、代わりに広告予算を預かる。アプリ事業者はアプリ内にユーザの利用状況を把握するためのトラッキングIDを埋め込む。アプリ利用者の利用状況が「Metaps Analytics」のサーバに転送され、これを分析し最適な出稿先を選定する。この広告に対する効果を測定・分析し、更に効果的な出稿先を選定するということを繰り返す。この時、アプリ事業者から受取った広告料と、利用した広告費用の差額が同社の収益となる。利用する広告により同社の売上総利益率は変わり、自社媒体に出すのであれば売上総利益率は100%となるが、テレビを利用する場合は売上総利益率は10%程度と低くなる。現在は広告効果の高いFacebookやTwitterなどのSNSを活用することが多く、売上総利益は平均すると15〜20%となっている。

なお、近年では動画を用いたマーケティングの重要性が高まっていることもあり、ムービー制作、動画編集を行うアプリ「Film Story」や、動画マーケティングに強いAppStairを買収し、動画マーケティングサービスの拡充を図っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 メタップス Research Memo(4):「metaps」はアプリ収益化プラットフォームとして安定収益基盤を築く