メディカルシステムネットワーク<4350>は9日、2017年3月期(16年4月-17年3月)連結決算を発表。売上高が前期比1.3%増の888.65億円、営業利益が同44.1%減の21.13億円、経常利益が同45.4%減の21.09億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同66.8%減の5.71億円だった。

医薬品等ネットワーク事業では、新規加盟件数が大幅に増加し、年間純増件数が過去最高を更新したことで受発注手数料収入も増加した。主力の調剤薬局事業では、新規出店やM&Aで取得した店舗及び事業所の業績が寄与したこと等により処方箋応需枚数は増加したが、C型肝炎治療薬の売上一巡が影響した結果、わずかながら減収となった。

利益面では、薬価改定及び調剤報酬改定の影響、および賃貸・設備関連事業において前連結会計年度における販売用不動産の売却益の反動、サービス付き高齢者向け住宅「ウィステリア小樽稲穂」及び「ウィステリア千里中央」にかかる減価償却費の先行の影響等から減益となった。なお、調剤報酬改定への対応を進めたこと等により、前年同期と比較した減益率が当連結会計年度を通じて四半期毎に縮小しており、業績は回復基調を示している。

18年3月期通期については、売上高が前期比6.9%増の950.00億円、営業利益が同46.7%増の31.00億円、経常利益が同42.2%増の30.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同74.9%増の10.00億円を計画している。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 メディカルシステムネットワーク---17.3期売上高1.3%増も薬価・調剤報酬改定の影響で減益、対応が進み業績は回復基調