■今後の見通し

2. 2018年3月期の考え方
SDエンターテイメント<4650>の2018年3月期については、2017年3月期の期初予想をベースとしてそこから増収増益の予想を出してくる可能性があると弊社では考えている。

前述のように、2017年3月期は期初予想に対して未達となる可能性があるが、その要因は天候の影響やGAME事業のネット型クレーンゲームといった、一時的あるいは局地的なものだ、その一方で、同社が目指す既存店売上利益の拡大や、新規事業の収益性向上と規模拡大は、極めて順調に進捗している。

2018年3月期は、フィットネス事業やGAME事業で既存店売上収益の順調な拡大が期待される。ボウリング事業も、天候要因がなければ競合店の影響もなくなるため、前期比増収に転じることが期待される。シネマ事業もまた、業界全体の右肩上がりが継続するならばやはり前期比増収が期待される。その他事業は、新規出店が多数計画されていることから前期比増収は疑いない状況だ。

利益面では、フィットネス事業を始めとする既存事業の各事業部門では、既存店売上高の増収による成長を見込んでいるため、利益も自ずとついてくると期待される。新規事業では積極的な新規出店が続くが、第1陣の店舗が年度ベースで黒字化してくるとみられるため、新規出店各店の赤字が加わっても事業セグメント全体ではトントンから黒字の線をキープできるものと弊社では考えている。

こうした想定が正しければ、2018年3月期の収益水準は、2017年3月期の期初業績予想を上回る水準に達することは十分可能だと弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)



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情報提供元: FISCO
記事名:「 SDエンター Research Memo(14):既存店売上拡大や新規事業の貢献で、収益伸長に期待が高まる