以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家元・社長氏(ブログ「元投資顧問会社社長のチラシの裏」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2017年2月22日19時に執筆

佐川急便の年内上場観測が報じられ、物流関連に注目が集まりそうです。

生産者などから商品やサービスを消費者へ届けるためのモノ・お金・情報などの流れの事を『流通』と呼びます。そして、この流通の中でも、物を保管したり、移動させたりする業務の流れを『物流』と呼んでいます。

・貨物自動車運送事業(トラックによる輸送)
・鉄道利用運送事業(鉄道による輸送)
・海上運送事業(船による輸送)
・倉庫事業(保管)
・小運搬構内事業(包装・梱包・荷役)
・国際物流事業(輸出・輸入)

簡単に言えば、物流関連とは“モノを国内外へ運ぶ会社”や、“倉庫を運営している会社”が当てはまります。

配送・物流関連の企業に今後どのような変化が起こるのか、どのような企業が恩恵を受けるのか。今回は物流関連銘柄を深堀特集したいと思います。


■なぜ物流関連なのか?
以前より自動運転に取り組んでいるDeNAとヤマト運輸が、自動運転を活用した次世代物流サービスの開発プロジェクト『ロボネコヤマト』を発表し、注目を集めました。

さらに、宅配大手の佐川急便が年内の東京証券取引所第1部への上場を目指し、主幹事証券会社などと調整に入っていると報道され、投資家の目は物流関連銘柄へ集まりそうです。


▽新技術とのシナジー
ドローンによる配送、自動運転による配送など、様々な技術が一気に物流と結びつき、画期的な物流革命が起こる可能性もあるでしょう。

すでに新たな配送法、物流システムが生み出され、実証実験を行っている段階ですので、今後物流関連企業の株価を押し上げるニュースなどが多く出てくる期待もあります。


■今後の物流はどうなるのか?

物流に関して、最終的に個人の家に届ける為の配達人員が足りないと考えられています。しかし、ほとんどの人が通販を利用するようになり、現在、物流業界での効率化が急がれています。人口が減りつつある今、自動運転技術の導入などによる配送システム刷新の必要に迫られているのではないでしょうか。

自動運転技術に関しては、将来的には大きな市場規模となるでしょうが、一般道路での自動運転実現は未だな困難な状況です。しかし、拠点から拠点へ、高速道路を用いた配送であれば、比較的自動運転化しやすく、近い将来実現出来るでしょう。


■他のテーマとの関連
▽自動運転
自動運転システムを活用した、高速道路での実証実験を開始。人員不足が指摘されている物流業界とは縁が深いと考えられます。

自動運転車が直接個人の家まで配送するというのは今のところ難しいと思われますが、物流拠点間の配送は自動運転車でも十分実現可能な水準まで技術が発展しているのではないでしょうか。よって、自動運転、物流のどちらにも関連している企業が今後注目されそうです。

▽ドローン
アマゾンなどは、ドローンによる配送も考えています。すでに日本でも実証実験が行われており、法整備が進む事で近い将来実用化される事は間違いないでしょう。

物流に絡む関連テーマのニュース報道、関連法案の整備が進む事で物色が期待出来、株価にも影響を及ぼすと考えられるので、今後物流関連に注目が集まる事が考えられます。


■物流関連銘柄
▽ダイフク<6383>
立体自動倉庫首位で、物流投資の恩恵を最も受ける銘柄のひとつです。電子商取引が今後さらに活発化するにつれ、同銘柄の株価にも良い影響を与えそうです。
生活支援ロボットなども手掛けており『ロボット関連』としても注目されている銘柄です。

▽日本郵政<6178>
郵便・物流事業を展開しており、拠点の数全国各地にある為、前述した『拠点間の自動運転』による人件費削減メリットはかなり大きいと考えられます。
また、『宅配ボックス関連』銘柄でもあるので、物流との結合度合いは強いと考えられます。

▽ヤマトHD<9064>
DeNAとヤマト運輸が自動運転を活用した次世代物流サービスの開発に向けた『ロボネコヤマト』プロジェクトを始動、2017年3月から実用実験を開始するととしています。自動運転技術が配送に導入される事で、人材不足問題は解決へ向かい、今後の『新たな物流網』の中心となる期待が高いでしょう。

▽その他の物流関連銘柄一覧
エスプール<2471>
ニチレイ<2871>
農業総研<3541>
ロコンド<3558>
日パレット<4690>
シダックス<4837>
ナンシン<7399>
鴻池運輸<9025>
ヒガシ21<9029>
南総通運<9034>
東部ネット<9036>
ハマキョウ<9037>
センコン物流<9051>
アルプス物流<9055>
遠州トラック<9057>
トランコム<9058>
日ロジテム<9060>
日通<9062>
岡県運送<9063>
山九<9065>
センコー<9069>
トナミHD<9070>
ニッコンHD<9072>
京極運<9073>
福山運<9075>
セイノーHD<9076>
タカセ<9087>
丸和運機関<9090>
C&Fロジ<9099>
三菱倉<9301>
三井倉HD<9302>
住友倉<9303>
ヤマタネ<9305>
アサガミ<9311>
ファイズ<9325>
鈴与シンワ<9360>
キムラユニテ<9368>
キユソ流通<9369>
日本コンセプ<9386>
船井総研HD<9757>



当ブログでは、個人的に注目しているテーマ関連株の深掘り、個別銘柄の考察、世界経済の今後の流れ、投資全般に役立つ情報を定期的に発信しています。チャート画像付きでの解説などもありますので、ブログも併せてお読み頂けますとより深くご理解頂けるかもしれません。

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執筆者名:元・社長
ブログ名:元投資顧問会社社長のチラシの裏


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情報提供元: FISCO
記事名:「 【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家元・社長:新たな流通システム構築が期待される物流関連銘柄を深堀特集を深堀特集