JIG-SAW<3914>は26日、同社グループ企業のモビコムと、全てのモノを対象にするIoT分野に加え、オプトジェネティクス(光遺伝学)を視覚へ応用し、「生物・細胞」をソフトウェアによって制御するプロジェクトを正式に開始し、併せて関連技術の特許出願を完了したと発表。

同社グループは2015年の初頭より、独自のDSP(デジタルシグナルプロセッサ)・通信制御・色信号制御技術を再生医療分野にも転用し、岩手大学理工学部生命理工学科の冨田浩史教授らの富田研究室による視覚再生プロジェクトにおいて、失明した人間に光を取り戻す視覚再生の取り組みを共同で進行。今回発表プロジェクトでは、「網膜の疾患によって失明された方が、屋内や暗所などのあらゆる場所において、ヒトの顔や表情や文字(読み書き)までも明確に識別できるレベルの視覚の再生を実現し適用していくこと」を具体的に実証していく予定。

同社によると、現状では、一旦失明に至ると視覚機能を再建できる治療法はないが、冨田研究室が創出した遺伝子は可視光全域をカバーし、失明したラットの視覚機能を再建することに成功。既に前臨床試験が進められている。同社グループと冨田研究室は、臨床試験開始までにソフトウェアによる視細胞制御技術の実用化と製品化を目指すとしている。




<TN>

情報提供元: FISCO
記事名:「 JIG-SAW---「生物・細胞」をソフトウェア制御する「再生医療」に着手