*07:12JST NY債券:米長期債相場はもみ合い、12月住宅着工件数は市場予想を上回る 17日の米国長期債相場はもみ合い。米クリーブランド連銀のハマック総裁が「インフレの問題がまだある」との見方を伝えたこと、米12月住宅着工件数や12月鉱工業生が予想を上回ったことから、長期金利は下げ渋った。なお、米議会予算局(CBO)はトランプ減税が今年末に予定通り失効し、税率がより高い水準に戻ることを前提にした場合、2025年度の米財政赤字は1兆8650億ドルになるとの見通しを示した。ただ、減税が延長された場合、現在36兆ドルの米債務総額は10年間で4兆ドル増加する可能性があると指摘している。イールドカーブはフラットニング気配で推移。

CMEのFedWatchツールによると、17日時点で3月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が4.25-4.50%となる確率は72%程度。5月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が4.25-4.50%となる確率は55%程度。10年債利回りは4.619%近辺で取引を開始し、一時4.566%近辺まで低下したが、米国市場の後半にかけて4.623%近辺まで反発し、取引終了時点にかけて4.619%近辺で推移。

イールドカーブはフラットニング。2年-10年は34.10bp近辺、2-30年は57.30bp近辺で引けた。2年債利回りは4.28%(前日比:+4bp)、10年債利回りは4.62%(前日比+1bp)、30年債利回りは、4.85%(前日比:0bp)で取引を終えた。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY債券:米長期債相場はもみ合い、12月住宅着工件数は市場予想を上回る