*07:35JST 18日の米国市場ダイジェスト:NYダウは36ドル高、ハイテクが支援 ■NY株式:NYダウは36ドル高、ハイテクが支援

米国株式市場は続伸。ダウ平均は36.86ドル高の43,275.91ドル、ナスダックは115.94ポイント高の18,489.55で取引を終了した。

住宅着工件数が冴えず、寄り付き後、まちまち。過去最高値付近からの利益確定売りや、景気の楽観的見解の後退で、ダウは終日軟調に推移した。ナスダックは携帯端末のアップル(AAPL)や半導体エヌビディア(NVDA)の上昇がけん引したほか長期金利の低下が後押し堅調に推移し、相場全体を押し上げ。終盤にかけダウも再びプラス圏を回復し連日で過去最高値を更新し、終了した。セクター別では、ヘルスケア機器・サービスが上昇した一方で、エネルギーが下落。

携帯端末のアップル(AAPL)はアイフォーン16の中国での売り上げが前モデルに比べ好調だとのリサーチを受け、期待感に上昇。半導体のエヌビディア(NVDA)はアナリストの投資判断引き上げで上昇した。手術設備メーカーのインテュイティブサージカル(ISRG)は好決算が好感され、大幅高。地銀のコメリカ(CMA)は四半期決算で純金利収入の伸びや自社株買い計画が好感され、上昇した。

動画配信のネットフリックス(NFLX)は四半期決算で契約者数が予想を上回ったほか、楽観的な見通しを好感した買いが継続。クレジットカード会社のアメリカン・エクスプレス(AXP)は四半期決算で、消費者が支出に慎重だと指摘しガイダンスが予想に満たず、下落。ドラッグストアチェーンのCVSヘルス(CVS)は暫定四半期決算で医療コストの上昇で業績が予想を下回る見通しを示し、通期見通しを撤回、さらに、リンチ最高経営責任者(CEO)の解任を発表し、大幅安。

本年の投票権を有するアトランタ連銀のボスティック総裁は利下げを巡り辛抱強さが必要との考えを再表明した。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:米長期金利低下でドル反落

18日のニューヨーク外為市場でドル・円は150円08銭から149円37銭まで下落し、149円51銭で引けた。米9月住宅着工件数が前月からやや減少し、長期金利低下に伴うドル売りが優勢となった。また、日本当局による円安是正措置などを警戒し、円売りも後退。

ユーロ・ドルは1.0847ドルから1.0870ドルまで上昇し、1.0867ドルで引けた。ユーロ・円は、162円85銭から162円30銭まで下落。ポンド・ドルは1.3067ドルまで上昇後、1.3020ドルまで下落した。英国中銀の利下げを織り込むポンド売りが継続した。ドル・スイスは0.8670フランへ上昇後、0.8646フランまで下落した。


■NY原油:反落、一時69ドルを下回る

NYMEX原油11月限終値:69.22 ↓1.45

18日のNY原油先物11月限は反落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比-1.45ドル(-2.05%)の69.22ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは68.69ドル-71.23ドル。アジア市場で71.23ドルまで買われたが、戻り売りが強まり、米国市場の後半にかけて68.69ドルまで値下がり。中国需要の減少などを意識した売りが入ったようだ。一時70ドル台前半まで急反発したが、戻り売りが増えたことでまもなく70ドルを下回った。通常取引終了後の時間外取引では主に69ドル台前半で推移した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  42.32ドル   -0.28ドル(-0.65%)
モルガン・スタンレー(MS) 121.06ドル  +1.62ドル(+1.35%)
ゴールドマン・サックス(GS)528.50ドル  -0.50ドル(-0.09%)
インテル(INTC)        22.77ドル   +0.33ドル(+1.47%)
アップル(AAPL)        235.00ドル  +2.85ドル(+1.22%)
アルファベット(GOOG)    165.05ドル  +0.54ドル(+0.32%)
メタ(META)           576.47ドル  -0.46ドル(-0.07%)
キャタピラー(CAT)      393.86ドル  -0.63ドル(-0.15%)
アルコア(AA)         41.71ドル   +1.36ドル(+3.37%)
ウォルマート(WMT)      81.31ドル   +0.42ドル(+0.51%) <ST>
情報提供元: FISCO
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