*05:48JST NY株式:NYダウは55ドル高、一部小売りの好決算や利下げ期待が下支え 米国株式市場は反発。ダウ平均は55.52ドル高の40,890.49ドル、ナスダックは102.05ポイント高の17,918.99で取引を終了した。

3月までの1年間の雇用者数の大幅下方修正で利下げ期待に買われ、寄り付き後、上昇。一部小売りの好決算が支援したほか、長期金利の低下でハイテクも買われ、相場は終日底堅く推移した。パウエル議長の講演を控えた調整売りに一時伸び悩んだが、終盤にかけ、連邦準備制度理事会(FRB)が公表した7月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で9月の利下げが示唆されると、再び買われ、終了。セクター別では、耐久消費財・アパレル、食・生活必需品小売が上昇した一方、不動産管理・開発が下落した。

ディスカウント小売のターゲット(TGT)は定番商品の値下げが奏功し、既存店売上高が増加に転じ上昇。ディスカウント衣料小売りのTJX(TJX)は第2四半期決算で1株当たり利益が予想を上回ったほか、通期見通し上方修正が好感され、上昇。自動車メーカーのフォード(F)はコスト削減で全電動スポーツタイプ多目的車(SUB)の投入を中止する電動化戦略見直し計画を発表し、上昇した。

ディスカウント小売のウォルマート(WMT)は保有していた中国のオンライン小売JDドットコム全株売却が好感され、上昇。高級住宅建設会社のトールブラザーズ(TOL)は決算の見通し引き上げを好感した買いが続いた。同業のレナー(LEN)も、期待感に買われた。一方で百貨店のメーシーズ(M)は通期売上高予想を下方修正し、下落。クレジットカード会社のアメリカンエクスプレス(AXP)はアナリストの投資判断引き下げで、下落した。

カジュアル衣料小売りのアーバン・アウトフィッターズ(URBN)は取引終了後に四半期決算を発表。既存店売上が予想を下回り、時間外取引で売られている。
オンライン会議プラットフォームを提供するズーム(ZM)は売り上げの伸びが予想を上回り、買われている。


(Horiko Capital Management LLC) <ST>
情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウは55ドル高、一部小売りの好決算や利下げ期待が下支え