*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米インフレにらみ上値の重さを意識 13日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。日銀の金融正常化観測は後退し、円売り継続ならドルは下げづらい。ただ、今週発表の米インフレ指標を見極める展開となり、147円台は上値の重さが意識されそうだ。

米NY連銀が前日発表した期待インフレ率は低下を示し、連邦準備制度理事会(FRB)の早期・大幅利下げをにらんだドル売りが先行。ユーロ・ドルは1.0910ドルから1.0930ドル台に浮上し、ドル・円は148円20銭台から147円付近に値を下げた。ユーロ・円もそれに追随し、160円70銭台に軟化。本日アジア市場で日経平均株価が堅調地合いとなり、円売り先行。ドル・円は147円半ばまで強含む場面もあった。

この後の海外市場は日米金融政策にらみ。日銀による金融正常化の思惑は後退し、円売りがドルを押し上げる可能性があろう。一方、今晩の生産者物価指数(PPI)は前回から伸びの鈍化が鮮明になるとみられ、緩和的な金融政策の思惑からドル売りに振れやすい。ただ、明日の消費者物価指数(CPI)の発表を見極めようと、売り一巡後は様子見ムードが広がりそうだ。147円台は売りが出やすく、上値の重い展開が続くだろう。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 独・8月ZEW景気期待指数(予想:31.8、7月:41.8)
・21:30 米・7月生産者物価指数(前月比予想:+0.2%、6月:+0.2%)
・02:15 ボスティック米アトランタ連銀総裁対話会参加(経済見通し)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米インフレにらみ上値の重さを意識