*08:09JST 今日の為替市場ポイント:米長期金利上げ渋りでドルは伸び悩む可能性 8日のドル・円は、東京市場では160円26銭から160円96銭まで反発。欧米市場では161円12銭まで買われたが、160円48銭まで下落し、160円78銭で取引終了。本日9日のドル・円は主に160円台で推移か。米長期金利は上げ渋っており、ドルは伸び悩む可能性がある。

日本銀行は7月9日-10日に開かれる債券市場参加者会合で、国債買い入れ減額の具体策について意見聴取を行うようだ。日銀は国債買い入れ額の段階的な減額を計画しているが、減額のペースや規模について市場参加者の想定と大差ないものにする必要があるとの意見が多い。日銀植田総裁は「国債買い入れ減額は相応の規模になる」との見方を何度も伝えているが、2年後に国債買い入れ額がほぼゼロとなることを市場は想定していない。市場参加者の間からは「日銀は2年間の計画を終えた時点で減額ペースを変更するかどうかを再検討する」との声が聞かれている。国債買い入れの減額は長期金利や為替相場に一定の影響を及ぼすとみられており、株式市場参加者もその行方を注目している。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:米長期金利上げ渋りでドルは伸び悩む可能性